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ひと言 ESSAY


建物の防犯、街の安心
2014/04/25

街のあちらこちらに、防犯カメラを目にすることが多くなりました。
マンションやビルの入口、お店、ATM 等だけでなく、街中の公共の場所に設置する商店街もあるようです。よからぬコトを考える輩には、「悪いことしてもちゃんと見てるゾ」という抑止効果が期待できるので、街の安全のために取り付けを薦めているところも増えているそうです。
ところで、防犯カメラの設置件数と犯罪の減少率を比較した資料があるかと思い、いろいろ探しましたがあまりはっきりした資料は見つかりません。本当に効果があるかどうかは実はわかっていないのではないかと思うようになりました。
悪いコトをする人は捕まることや罰せられることを厭わず行われているような気もします。確かに起こった犯罪の捜査には絶大な効果があるようで、犯人が早く捕まって安心であることは間違いありません。しかし、他人事であればそれで良いかも知れませんが、被害者の立場から見れば、未然に防いでくれることを期待しています(もちろん悪者が早く捕まる方がいいですが)。防犯という意味では、カメラの前に誰かいつもいて良からぬコトをやろうとした時に未然に防ぐのが一番ですが、あまり現実的ではありません。

ここでおもうのは、人と人のつながり、ご近所さんなどのつながりを密にして不審な人物が近寄ってきた時にその界隈全体で警戒すること、建物や塀などの工夫をして死角になる部分を減らすことなど、建築のデザイン、街づくりにあり方で十分ではなくとも対応していくことが出来るのではないでしょうか?
保存した映像のプライバシーの問題から派生する監視社会の息苦しさをどうしたら避けることが出来るか、建築、街をつくる人間として重要な課題の一つです。